笹山登生のウォッチ&アナライズ –


2009年9月25日

アメリカが、ドーハ・ラウンド決着期限を設けることに対し、抵抗のかまえ

Category: 未分類 – Tatsuo Sasayama 1:48 PM

ピッツバーグでのG20には、WTOのラミー事務局長も出席して、各国首脳に対して、ドーハラウンドの決着期限(デッドライン)を設けるように要請する予定だが、これに対してアメリカが抵抗しているようだ。

これに対して、EUとブラジルとオーストラリアは、モダリティによって、正式な決着期限を設けることを要請している。

アメリカがここにきて、抵抗している理由は、ひとえに、アメリカ国内議会の事情によるようだ。

すなわち、2010年内にというようなぼんやりとした期限設定でないと、議会が収まらないということのようだ。

特に、アメリカ国内の農産物輸出関連業界では、年内急に、農産物価格支持がカットされたり関税がカットされる事態を恐れているという。

このことは、保険会社や運送会社などのサービス関連業界も、同様だという。

インドは、ドーハラウンドの締切期限をモダリティに織り込むことには賛成のようであるが、それは、主要国が、柔軟な姿勢を示すことにかかっているという。

USTRでは、米国が柔軟な姿勢に転じるためには、主要国との直接二国間交渉が鍵を握っているといっている。

参考
US resisting early Doha round deadline

WTOドーハラウンド合意までのこれからの日程一覧

Category: 未分類 – Tatsuo Sasayama 10:53 AM

農業関係交渉
9月30日-10月2日
10月12日-10月16日
11月16日-11月20日
12月7日-12月11日

シニア・オフィシャル会合
10月19日-23日
11月23日-11月27日
12月14日-12月16日

ゼネラルカウンシル会合
10月20日-10月21日

シニア・オフィシャル再会合
12月17日-12月18日

第七回閣僚会合
11月30日-12月2日

以降
来年3月まで技術的な煮詰め
来年12月
合意完了

参考
The Doha Round Completed by the End of 2010