笹山登生のウォッチ&アナライズ –


2010年1月20日

ニューヨークタイムズでは、小沢問題をどう見ているか?

Category: 未分類 – Tatsuo Sasayama 5:25 PM

今日のニューヨークタイムズの記事「Probe Widens Into Japan Ruling Party Kingpin」(広がる日本の政権政党大物への捜査)では、小沢問題の今後の日本の政治・経済に及ぼす影響について書いている。

それにしても、この題名で使われている「Kingpin」だが、そもそもは、ボーリングの5番ピン(真ん中のピンで、1番ピンの後ろにあるピン、まさにいいえていますなぁ。)という意味のようで、これにヒットすれば、ストライクというような意味で、一般的には、中心人物とか大物という意味のようだが、その大物も、「the crime lord Kingpin」とか「drug kingpin」とか、裏の世界の大物という意味で使われる場合が多いようだ。

この記事では、次のように書いている。

日本の株式市場では、このスキャンダルが景気底入れのための補正予算や本予算の審議を遅らせることにつながるのではないか注視している。

また、もし、日本の民主党が、このスキャンダルの影響を追加補正予算で相殺することに手間取ると、日本政府は、日本の債券利回り上昇圧力に見舞われるであろう、としている。

さらに、このことによって、鳩山政権は、「社民党と国民新党という二つのしばしば意見の異なる小政党への依存度を少なくするために、次の参議院選挙に勝つ」との前提となる国民の民主党支持を損なっていくことになるとしている。

連立政党によらねばならぬという損失が、議会でのデッドロックを生み出し、また、日本の人口の老齢化による深い構造的問題に対処する努力を妨害することになる、としている。

そして、あるアナリストの言として「小沢氏は、検察と戦っているが、その他の民主党議員たちは、大衆からの認知と戦ってる。」としている。