笹山登生のウォッチ&アナライズ –


2023年8月30日

CSA(Community Supported Agriculture)の実態

Category: 未分類 – Tatsuo Sasayama – 4:56 PM

 
CSA(コミュニティ・サポーテッド・アグリカルチャー)は、農家と消費者が直接パートナーシップを結び、持続可能な農業を推進するモデルです。
 
このモデルでは、消費者は農産物の「シェア」を前もって購入し、農家はその資金を使って作物を栽培します。
 
収穫された作物は、シェアを購入した消費者に配分されます。
 
主な特徴
 
持続可能性: 多くのCSAは有機農業や環境に配慮した方法で農業を行います。
 
ローカリズム: 地域の農産物を消費者に提供することで、食品の輸送距離が短縮され、炭素排出が減ります。
 
コミュニティ参加: CSAはコミュニティのメンバーが農業に関与する機会を提供します。
 
世界での普及状況
 
アメリカ: CSAは特にアメリカで人気があり、多くの州にCSAのプログラムが存在します。
 
ヨーロッパ: 英国、フランス、ドイツなどでもCSAが行われています。
 
アジア: CSAは中国やインド、日本でも存在しますが、それほど一般的ではありません。
 
 
日本でのCSA農業の問題点
 
規模の小ささ: 日本の農業は比較的小規模なため、多くの作物を提供することが難しい場合があります。
 
労働力: 若者が都市部に流出しているため、地方の労働力が不足している。
 
知識と教育: 持続可能な農業の方法についての知識や教育が不足している可能性があります。
 
市場へのアクセス: 小規模農家が大手スーパーなどの市場に出入りするのは難しい場合が多いです。
 
価格: 有機農業や持続可能な農業のコストは一般的に高く、全ての消費者に受け入れられる価格で提供することは難しい場合があります。
 
文化的障壁: 日本では、新しい食のトレンドに対する抵抗感や疑念があるかもしれません。
 
法的・制度的障壁: 日本の農業政策や規制がCSAの拡大を妨げる可能性があります。
 
CSAのモデルは非常に魅力的な要素を持っており、持続可能な農業を推進する一つの方法として注目されています。
 
しかし、その普及と成功にはいくつかの課題と障壁が存在します。

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