笹山登生のウォッチ&アナライズ –


2024年1月31日

小さなコモンズの創造にMixedUseの手法の取り入れは可能か?

Category: 未分類 – Tatsuo Sasayama – 3:04 PM

昨年8月12日に、杉並区主催の「施設再編を考えるシンポジウム」というのがあり、参加してきた。
岸本区長も参加してのシンポで、、新区長の下での杉並区の新しい息吹みたいなものを感じることができた。
なかに、基調講演として、東京都立大学の讃岐亮先生の講演もあり、いろいろと、考えさせるヒントもあった。
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讃岐亮先生

特に、讃岐亮先生が例として出された南池袋公園の「地域への愛着を他者と共有できる居心地のいい第三の場所」の創成については、興味をそそられた。これは、岸本区長がよく口にされる「コモン」のうちの、ソフトの意味でなく、具体的なハードとしての「コモン」の形成とみられる。そこで、私の問題意識としては、「その「ハードとしてのコモンの形成」に、MixedUseの計画手法が取り入れられないのか?」というのが私の問題意識である。
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これまで、この「MixedUse」の計画手法は、異なる用途の空間をハイブリッド利用するための手法で、通常は、住居、オフィス、商業などの組み合わせをした開発が主だが、これに、第三の極として、「コモンズ空間の創出」を取り入れたら?という提案である。
具体的には、公有地や私有地の一部を、コミュニティのための共有空間として設定し、この空間へのアクセスを、住民に開放する、というコンセプトだ。
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資料を拝見したところ、南池袋公園の例は、大きな規模での空間の創出であるが、もっとミニのコモンズ空間の創出であれば、いろいろな実行可能なアイデア例が、住民から出てくることと思う。
ほんの建物の一角を利用しての「ミニ・コモンズ空間の創出」も可能であろうし、居住者不在家屋での実質所有者の許諾を得ての「ミニ・コモンズ空間の創出」も可能だろう。
そこに、「アドボケイトプラニング」(Advocate Planning)手法を適用して、より質の高いハードに仕上げることも可能だ。
もちろん、この新しい「ミニコモンズ空間」への法規制の位置づけや管理体制も課題となるだろう。
6月に中野ゼロホールでおこなわれたシンポジウム「政治は変わる! 地域主権とコモンを目指して」で、岸本区長は「公契約条例を活用したスキーム」を提唱されていた。
区長さんのお考えがどのようなものかはわからないが、この新しい空間上に「市民ビジネス」をのせるとか、インセンティブを与えることも可能なのかもしれない。

ハード&ソフトあいまった、新しいコモンズ空間の確立が、この杉並区で実現することを切に願うものだ。

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