今日の羽田飛行場の中での、海上保安庁第三管区羽田航空基地所属 MA722「みずなぎ」(ボンバルディ300)機と日本航空機JAL516便との衝突は、日本航空側の乗客は全員脱出したことは、喜ぶべきでしたが、一方の海上保安
では、機長のみ脱出、残りの五人は安否不明という痛ましい事故となりました。
そこで世界の飛行場で、飛行場の中で志向機同士が衝突した例がどのくらいあるのかを調べてみました。
下記の通りでした。
地上衝突として知られる飛行場での航空機間の衝突は、さまざまな理由で発生する可能性があり、多くの場合、コミュニケーションの誤り、パイロットのミス、または地上管制の問題が関係します。
世界各地の注目すべき例をいくつか紹介します。
テネリフェ空港事故 (1977 年、スペイン):
これは依然として史上最悪の死者を出した航空事故です。
KLMオランダ航空とパンアメリカン・ワールド航空が運航するボーイング747旅客機2機がカナリア諸島のテネリフェ北空港の滑走路で衝突し、583人が死亡しました。
ロサンゼルス国際空港 (LAX) 衝突事故 (1991 年、米国):
USAair のボーイング 737 が LAX の滑走路で SkyWest 航空の Fairchild Metroliner と衝突しました。
この事故では 34 名が死亡し、航空管制官のミスが原因とされています。
ミラノ-リナーテ空港事故(2001年、イタリア):
スカンジナビア航空システム(SAS)MD-87が、濃霧の中、ミラノのリナーテ空港で離陸中にセスナビジネスジェット機と衝突しました。
この事故では 118 人の命が奪われ、空港の安全手順における一連の誤解と不備が原因でした。
インディラ・ガンジー国際空港事件(2017年、インド):
デリーのインディラ・ガンジー国際空港で、インディゴ・エアバスA320が滑走路上でスパイスジェットのボーイング737と衝突しそうになるニアミスが発生しました。
パイロットと航空管制の迅速な対応により、大惨事は回避されました。
上海浦東国際空港事件(2019年、中国):
アシアナ航空のエアバスA330型機が、上海浦東国際空港でタキシング中にターキッシュエアラインズA321型の尾翼を切り取りました。
負傷者はいませんでしたが、この事故により両機に重大な損傷が生じました。
フランクフルト空港事件(2018年、ドイツ):
大韓航空ボーイング777型機がフランクフルト空港の誘導路でナミビア航空A330型機と衝突しました。
この事故により甚大な被害が発生しましたが、負傷者は出ませんでした。
これらの事故は、地上衝突を防ぐための航空における厳格な安全プロトコルと明確なコミュニケーションの重要性を浮き彫りにしています。
今回の事故は、東京オリンピック開催を契機にしての羽田空港の運航便数の過密化と、それに伴い懸念されてきたサードパーティー事故の一つと考えても、いいかと思います。
これについては、私は、かねてから、自身のブログ(「羽田ハブ空港化とサード・パーティー・リスクの増大」 )で指摘してきたところでした。